スマートフォンの賢い選び方:防水規格の見方

日本人の中で、8割位はスマートフォンを所有していると言われています。8割と言うのは、国民全体の8割と言うことで、当然その中には10歳未満の子供も含んでいます。また、80歳以上の老人も含んでいると考えるわけです。そうすると、10歳以上であるいは15歳以上で70歳までの人口のうち9割ぐらいは所有していることがわかるはずです。人によっては、1人二台所有しているケースや会社で所有しているケースもありますが、そのような人たちを数に含まないとしても、ほとんどの人がスマートフォンを何らかの形で所有していることがわかります。

実際に所有してみると高い買い物の割には、10年も長持ちはしません。例えばパソコンなども同じですが、3年位が寿命と言われています。スマートフォンについても同様で、3年ぐらい使えば、新しいものに交換するのが普通と言っても良いかもしれません。これは、多くの場合電池などが途中でなくなってしまうからです。充電はある程度初期のうちは長持ちしても次第に充電の能力が下がってしまい、100%充電したとしても1年も経過すれば10時間位でなくなってしまうこともあります。
そうすると、新しいバッテリーに取り替えれば良いと言う話になるわけです。ただ新しいバッテリーに取り替えるにしても、20,000円位のお金がかかることも少なくありません。それぐらいのお金がかかるならば、もう少しお金を出して新しい機種を購入した方が良いと考える人が多い傾向にあります。特にスマートフォンは、3年も経過すれば随分と新しい機種も出てきており、3年前のものははっきりと言えばやや時代遅れな感じがするかもしれません。

このように、3年おき位に買い換えるのが普通であり、その時に再びどの機種が良いかなどと迷うことも多いです。購入する場合のポイントはいくつかありますが、1つは防水機能といえます。スマホの賢い選び方として、防水機能が優れているものを選ぶ必要があります。何故かと言えば、パソコン等と異なり頻繁に持ち歩くことが想定できるからです。例えば、胸ポケットに入れて洗面所で手を洗っている場合、前かがみになったときスマートフォンが胸ポケットから落ちてしまい洗面所の中に入ってしまうこともあります。この時防水機能が中途半端ならば、はっきり言えばそのスマートフォンは使い物にならなくなるでしょう。また、中にはお風呂に持っていっている人などもいます。お風呂は完全に水没する可能性があるため、もし落としてしまった場合にはかなりの確率で水没よる故障が考えられます。
防水機能を考えるにあたり、知っておきたい事は防水機能にも規格が存在することです。この規格を理解しておけば、どのようなスマホを購入したら良いか判断できる可能性が高いです。この時出てくる言葉に、IPコードと呼ばれるものが存在しています。IPコードとは簡単に言えば、本体を保護する機能です。つまりIPコードにもいくつかのランクがあり、どの種類を選ぶかによって水に濡れたとき使い続けることができるのか、それとも使うことができないのかがずいぶんと別れてくるところです。IPコードの等級が存在しており、0から8まで存在しているのが特徴です。

0は、一番弱いと言うもので完全に保護されていない状態です。例えば格安スマホなどを購入した場合、IPコードの等級が0の場合には、一切保護されておらず水が入りやすい可能性が高いです。少しでも水に晒した場合、水が入ってしまう可能性があります。洗面所やお風呂場に持っていかなくても、雨が降った日にポケットに入れておき、ポケットが濡れていたとすれば液晶などに水が入ってしまう可能性があるでしょう。液晶ならばまだ良いですが、心臓部分に入ってしまった場合は取り返しがつきません。そのため、等級が0のものは絶対に避けた方が良いといえます。もちろんとにかく安ければ良いという人もいるため、全く保護されていないものを購入する人もいるかもしれません。そのような場合は、ある程度故障も覚悟しておいた方が良いです。

等級が1から3までも比較的保護機能が薄くなっており、例えば垂直に落ちてくる水滴などは影響がないけども水の中のとした場合には完全にアウトの可能性があります。垂直に落ちてくる水とは、例えば雨が降っている場合です。等級が0でなければとりあえず雨が降って多少濡れたとしても問題がないといえます。ちなみに等級3は、垂直から60度で落ちてくる水にも耐えることができると言われており、これもやはり横からの水つまり水没等は厳しいと言えるわけです。

等級が4になると、今度は飛沫程度ならば問題がないとされています。つまり、水たまりに落としたらアウトの可能性が高いですが多少水に濡れても問題がありません。雨以外でも、問題がないケースが多いです。水没しないように注意をしなければなりません。日本で販売されている有名なメーカーのものは、等級が6程度になっていることが多く、そうレベルならば水没以外の問題は解決できます。

IP0水体制ゼロ(ノーガード)
IP1簡易防水(日常的にある雨などからの浸水を防ぐ)
IP2垂直より左右15°以内からの降雨によって有害な影響を受けない
IP3垂直より左右60°以内からの降雨によって有害な影響を受けない
IP4いかなる方向からの水の飛沫によっても有害な影響を受けない
IP5いかなる方向からの水の直接噴流によっても有害な影響を受けない
IP6いかなる方向からの水の強い直接噴流によっても有害な影響を受けない
IP7規程の圧力、時間で水中に沒しても水が浸入しない
IP8水面下での使用が可能(長時間は不可)